かんぽ生命とはどんな保険会社?メリットやデメリットはどんなことがあるの?特徴は?解説します!

あなたは生命保険に加入しているでしょうか?日本人の場合男性が81.1%、女性は82.9%の方が何らかの生命保険に加入しています。特にご結婚をされている方であれば、生命保険への加入はしておくべきではないでしょうか?でも、生命保険っていっぱいあるので、どの保険にすればいいのか?そう思われたあなたに、今回私は「かんぽ生命」の保険内容を徹底解説していきます。生命保険を少しでも理解して、これから加入を検討、もしくは見直しを検討してみましょう。
かんぽ生命とはどんな保険会社なのか?
かんぽ生命とは「株式会社かんぽ」が行っている生命保険事業です。株式会社かんぽは、民間企業ですが、以前は「日本郵政公社」という公の機関が行っていました。かんぽ生命は1916年の設立後、ずっと日本郵政公社の事業でしたが、2006年9月に行われた、郵政民営化で民営化され「株式会社かんぽ」を立ち上げることになったのです。
かんぽ生命の保険料収入額と、保有資産額は日本生命に次いで、国内第2位となっています。ソルベンシー・マージン比率も基準値の200%を大きく超える1,068.9%となっていて、安全な生命保険会社だと言えます。民営化により、政府保証は無くなってしまっていましたが魅力的な保険商品は増えたことも、特徴の一つになります。
かんぽ生命の営業マンの特徴
かんぽ生命の営業マンの評価は、正直あまり高いとは言えません。多くの評判は「保険の説明の際に、重要な部分を省かれる」「窓口での対応が悪い」「自分の希望に沿った対応を営業マンがしてくれない」などなど、あまりいい印象は受けないことばかりです。
ただし、元国営企業という強みと、国内第2位の保険料収入と総資産額は高い信頼性があります。どちらを我慢してどちらを選ぶのかは、あなたの判断に委ねられます。
かんぽ生命が受けた行政処分とは?
かんぽ生命は令和2年1月1日から3月31日までの間行政処分を受けました。「顧客の不利益を伴う乗り換え契約の募集及び、顧客が半年以上に渡り、新旧契約の保険料を二重で支払っていた」という問題を起こしています。このため金融庁から同期間の一部業務停止命令を受けたのです。
この期間中には、新規顧客の獲得活動を一切行うことが出来なくなっていました。ただし、顧客側から契約の申し込みがあった場合には、応じることは出来ていたので、実質一部の営業活動が制限されていただけです。現状は問題も解決され、通常営業を行っています。ちなみに、行政処分期間中も、保険金の支払い、積立等は通常通り行われていたのでご安心ください。
かんぽ生命の保険商品はどんな内容か?
かんぽ生命にはどのような保険商品があるのでしょうか?簡単にまとめてみました。
| 保険種類 | 商品名 | 簡単な特徴 |
| 終身保険 | 新ながいきくん | 定額型、ばらんす型2倍、ばらんす型5倍、おたのしみ型、 の4タイプを選べる終身保険 |
| 終身保険 | かんぽにおまかせ | 引受基準緩和型終身保険、終身タイプと満期タイプの 2種類を用意 |
| 定期保険 | 新普通定期保険 | 契約後一定期間は保険金が減額される定期保険 |
| 学資保険 | はじめのかんぽ | 加入期間、受け取り方法の選択肢が豊富な学資保険 |
| 養老保険 | 特定養老保険 | 保障と貯蓄を同時に出来る養老保険 不適切な勧誘の大半は養老保険 |
| 個人年金保険 | 長寿のしあわせ | 加入年齢50歳から70歳の年金保険 |
このように、シンプルな内容の保険商品が多いのがかんぽ生命の特徴です。入院保障のある保険商品では、通常5日以上の疾病入院が必要ですが、新入院特約「その日から」をつけることで、日帰り入院、1泊2日の入院もカバーしてくれます。
主力商品になっている「新ながいきくん」では、定額型は加入時に決めた保険料が一生涯保証されるタイプ。ばらんす型は払い込み満了時に保険金額が減額されていくタイプ。2倍であれば1/2に5倍であれば1/5になります。おたのしみ型では、保険料払込満了時と、その後の5年ごとに生存保険金が支払われるタイプになります。この他の保険商品でも、保険料の払い込み期間と保険金の受け取り方法が柔軟に変更可能なので、シンプルかつ自由度の高い保険だと言えるでしょう。資産力もあり、ソルベンシー・マージン比率1,068.9%という驚異的な数字を加味すると、契約しやすい保険会社だとは言えるでしょう。また、R&I格付投資情報センターによる格付けは「AA-」となっていて、おおむね良好な数値でしょう。(行政処分を受けたことで、以前より下がってしまいました。)
かんぽ生命のメリット・デメリット
かんぽ生命には、どのようなメリットやデメリットがあるでしょうか?一つずつ見ていきましょう。
メリット
メリットはこういった感じです。
- 医師の審査が不要で加入できる
- 郵便局での加入、手続きが取れるので非常に便利
- 民営化したと言っても元日本郵政公社の信頼度は高い
かんぽ生命の最大のメリットは「医師の審査が不要」だということです。現存する多くの生命保険会社は、加入時に医師の審査を受けることが、ほぼ必須条件ですが、かんぽ保険は医師の審査無しで加入できることが、大きな強みです。もともと、日本郵政公社の国営保険としての位置づけの為、誰でも加入しやすいようにハードルを下げてあるのです。
また、かんぽ生命への加入は「お近くの郵便局」で可能です。さらに、加入後のお続きも郵便局で出来る為、お車などをお持ちでない方も気軽に加入しやすいでしょう。郵便局で契約するので精神的な安心感もあります。
やはり、「元日本郵政公社」という信頼性は非常に高いと思われます。確かに1度行政処分は受けていますが、その後業務改善をしているので、同様の問題は起こりにくいのではないでしょうか?
デメリット
一方で、かんぽ生命に加入することにどんなデメリットがあるでしょうか?
- 保険料に割高感がある
- 学資保険の払い戻り率が100%を割り込むケースが多い
かんぽ生命の保険は「医師の審査無しで加入できる」半面、保険料に割高感を感じます。ただし、これは保険料自体が割高なのではなく、医療保障の付いた新普通定期保険や入院特約をセットにした際の、保険料が高くなってしまうのです。健康状態に問題がある無しに関わらず、短期間の積み立て医療保険をかける場合は、シミュレーションを行い、他社との比較を行う事が重要です。
また、学資保険に関しても健康に不安がある方が加入されている事の影響で、払い戻し率100%を割り込んでしまう事が多いです。一方で、シンプルな死亡保障のみで終身保険に長期間加入していると、他社に比べ高い払い戻り率が得られます。例えば、新ながいきくんに30歳で加入し、30年間長期契約していると、払い戻し率は「110%」とかなりの高率な払い戻しを受けることが可能になります。
まとめ
というわけで、今回はかんぽ生命はどんな保険会社で、どんな特徴があって、どんなメリット・デメリットがあるのか?について詳しく解説してきました。元日本郵政公社の肩書がある一方で、不適切な契約を行った問題もあります。
とはいえ、日本国内第2位の資産力と、保険料収入額、1068.1%のソルベンシー・マージン比率は、かなり信用できる情報であると言えるでしょう。医師の審査も不要で気軽に加入できるので、生命保険を考えられている方であれば、かなり気軽に加入しやすい保険会社となるでしょう。今の保険を見直して、かんぽ生命に加入する考えも悪くはありません。メリット・デメリットをよく考え、契約に生かしていきましょう。